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シェムリアプで迎えた不思議な新年 2
バンは、その車内の静かさをかき消すようにガタゴトと音を立てながら走り続けた。20分ぐらいすると川辺に停まり中に乗っていたお客は船に乗るように促された。


椅子が並べられた狭く暗い船内にはすでに他から来たお客も少し乗っていて、私たちが乗ると満席となった。裸電球一つに照らし出されているその船は、どう見てもディナーどころか食事をするスペースすらない。


他の乗客の話に聞き耳をたてると、この船で会場となる別の大きな客船に移動するらしいということがわかった。私を含め、バンに乗っていたお客は「まさか、このおんぼろ船がディナー会場じゃ・・・」と思っていたので胸を撫で下ろした。



ドッドッドッドッ、と騒音と煙を巻き上げながら船は暗い川を進んでゆく。
時折明かりが見えた。それは岸辺の水上に建つ民家や船のガソリンスタンドで、窓枠の中に照らし出される人々の姿は、まるでカンボジアの人たちの生活を切り取った写真のようだった。


船内も相変わらずエンジン音がすざましく、みんな自分の連れと頭をつき合わせて何か大声で一言二言かわすぐらいしかできなかった。


私も、雰囲気にのまれおとなしく一人で隅っこに座っているしかできなかった。



2007_1231DN
暗く狭い船内から外を眺めても、
川岸にぽつりぽつりと浮かぶ家や、
漁をするボードの明かり以外は何も見えなかった。





20〜30分は乗っていたと思う。
ようやくついた客船は、さすがに2階建てで広々としたデッキがあった。それでも、照明不足は相変わらずで、申し訳なさげに取り付けられたイルミネーションも寂しげだった。

さらに、みんなが乗りこんだそうそうに停電がおこり、すぐに復旧はしたものの乗客のテンションが下がって行くのが明らかだった。


こんな雰囲気の中、他の乗客と少し挨拶はしたもののそのグループに入りこめるほどではなく一人でテーブルにつくことになってしまった。手持ち無沙汰できょろきょろしていると、船のオーナーらしき白人の男性が、食べ物も飲み物もフリーだからね、と声をかけてきた。


船上にはカンボジア人の若者が何人も乗っていて、彼らがウェイトレスやウェイターとして働いていた。白人のオーナーはそのうちの一人に声をかけ、ビールを持ってこさせた。

2007年大晦日、一緒に年越しをするのはマイクと名乗るこのディナーの主催者となりそうだった。






2008_0102BX 
ベトナム同様カンボジアでもフランスパンが食べられていたが、
形はベトナムのそれよりも細長いものであった。





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カテゴリ:ベトナムとカンボジア | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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