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インド−バナーラスの町を歩く
JUGEMテーマ:海外旅行 総合


さて、何をして夕方まで過ごそうか。


次の目的地、Agra へ向う電車は17時発。昨日主な観光地を見て周り、セールストーク漬けのインド観光に辟易としてしまった私は、すっかりやる気がうせてしまっていた。


かといってこのまま宿にいても、今度は宿の主人のセールストークを聞かされることは必至だった。
しかたなく、昨日がっかりして終わったガンガーに一縷の望みをかけ、バイのシルク工場の見学に行かないかという誘いを半ば無理やり振り払い外へと出た。



まずは昨日散歩した方向と反対の方へと行ってみる。
一応ガイドブックのエリアマップを見つつ、この道かな?と検討をつけながら歩く。しかし道端に標識は一切なく、現在地がつかめないまま車が大量に走る大通りへと出てしまった。最終的にガイドブックから地図のページを破りとり、にらめっこしながら歩いてみたが結局「だいたいこの辺かな?」ぐらいにしかわからなかった。


それでも気の向くまま横の道へと入ってみると、急にあたりの様子が変わった。
白い帽子をかぶったムスリムの姿が目立つ。いや、ほぼムスリムだった。どうやらイスラーム教徒の地区へと足を踏み入れてしまったらしい。



興味はかなりあったけど、かなり場違いというか目立ちすぎの自分にいたたまれずすぐさま引き返してしまった。

それにしてもあそこまではっきりと区分けされているとは思わなかった。地図でイスラーム教徒地区とあったのは見ていたが、チャイナタウンのように中国のお店が立ち並んでいても、現地の人たちもたくさん訪れるような、そんな町並みだとばかり思っていた。

そこはムスリムのみが暮らせる、他からは隔離されたような、とても不思議で近づきがたい場所のように思えた。





どきどきしながらその場を離れ、リクシャーを捉まえた。
うろうろした距離と地図とを照らし合わせると、ガンガーまで歩くのは少し遠そうだったからだ。

DSC03721
サイクルリクシャーのドライバーは
鮮やかなスカイブルーのシャツにスカーフ、
下は水色と白のチェックの布を巻いていた。
(Ocha Galleryにもう一枚写真あり)
なんだか、オシャレ。




リクシャーを降り、物売りの間をすり抜けながら進んでいくとガートに出た。
やはり昨日と同じでガンガーはなんだかぱっとしない場所だった。むしろ一人でいるせいで物売りがやたらと寄ってくる。ちょっと気を許して話した子供も、写真を撮ってと言われてシャッターを切った瞬間に「写真(のモデル)代1ドル」と手を出してきた。



「NO」 「Leave me alone」 「It's none of your business.」

幾度となくこれらの言葉を繰り返しながら、少し歩いては座り、眺めることに飽きたらまた歩き出すということを繰り返した。そしていつの間にか、マルカルニカーという火葬場のガートまでやってきていた。



私のような見物人はたくさんいた。

少し離れた場所に座りただじっと見つめる人。
火葬エリアのほうまで入って歩きながら見物する人。
ガートのすぐ横に立てられた高い建物には、ベランダから火葬の様子を交代で覗き込む、ツアー客のような団体もいた。


しかし、そんなことはお構い無しに死者を弔う儀式は進められてゆく。




曇っているのにじりじりと肌を焦がすバナーラスの空から逃げるように、私は建物の影になっている階段に座り込んだが、10分ほど眺めてすぐ、再び来た道を戻る。



売り子の勧誘は相変わらずだったし、河で日々の日課をこなす人たちも変わらずそこにいた。
まったく、いったいここは何なのだろう。



なんともすっきりしない気分で元の場所まで戻り、やけ食いというわけではないが、ガートの階段半ばの狭いスペースで器用に調理するおじさんから、関西のべた焼きのようなものを買って食べた。

ふと横を見ると沐浴に来たと思われる人や、ボートこぎのお兄ちゃんも、このおじさんから買ったべた焼きをほおばっている。



そうか、この違和感はこれだ。





普通、観光地と言う物は区分けの線が引かれていることが多い。

順路や進入禁止の立て札は見る側と見られる側を仕切っているし、そこにいる人は見る人と見せる人のどちらかしかいないことが多い。

そのどちらでもない人たちの生活空間がそこにあることはあまりないし、あったとしても線が引かれていて、見る人たちを拒絶していることがほとんどだ。

それは有名な場所であればあるほどその傾向が強い。
それなのに、世界的に有名なこのガンガーではその線がどこにもみあたらない。
もちろん、宗教が違うと入ってはいけない場所等はあるだろうが、それ以外に観光客を制する線はなかった。(もちろん、火葬の様子を写真に撮るという遺族を心を踏みにじる行為は禁止されているが)


観光客の私はどこにでも行けたし、物売りにとっては働く場所であり生活する場所でもあった。
そのどちらでもない人たちは、何を気にすることもなく沐浴し、体を洗い、水遊びを楽しんでいた。




インドは、不思議な国だと形容されることが多いが、その理由がわかったような気がした。


そして不思議なだけに興味が尽きない。
そうやって人々はインドにはまっていくのかもしれない。



DSC03727
母なる河ガンガーは確かに
すべてを受け入れ見守る母のような存在だ





左側、少数枠ですが結構順位をキープできるようになって来ました。
右側は努力がまだまだですといった感じですが(^^;
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