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インド−大晦日、出会いの波が押しよせる 2
JUGEMテーマ:海外旅行 総合


宿へと戻った私は、まだ電車までの時間はたっぷりあったが荷造りを始めた。今度は駅の周辺をぶらついて写真でも撮ろうと思ったからだ。

しかしとっくに戻ってきているはずの洗濯物がまだ届いていなかった。屋上で本を読み時間をつぶすが、確認しに1階に戻るたびに、まだきていない、あと30分、と結局2時間以上待たされた。挙句の果てに、あなたが乗る電車は遅れていて夜中の出発だから、年越しパーティーに一緒に参加しなよ、と逆に引き止められてしまった。


基本的に、知らない人とお酒を飲んでわ〜っと騒いだりという欧米のノリが非常に苦手な、バックパッカーとしては致命的な性格のため丁重にお断りし(この宿を信じていなかったので、電車の話も嘘かも知れないという不安もあった)、オートリクシャーの手配も理由をつけて断り、洗濯物が届くや否や、バックパックに詰め込んで宿を後にした。


後にした、というより逃げ出した、と形容したほうがふさわしいかもしれない。
とにかく、この宿の世話にこれ以上なりたくなかった。


特にひどい宿だったわけではないと思う。確かに、ツーリスト価格で、みやげ物屋に連れて行こうとセールストークは激しかったが、薬を飲ませたり半端ないほどの高額をぼったくろうとしていたわけでもない。お金を払った分はきっちり仕事をしてくれたので、インドではごく普通の宿なのだろう。


ただ、自分の度量がまだ少し足りなかったというか、うまく自分の中で折り合いをつけられなかっただけだと思う。最初から完璧な、良心的な宿を求めすぎていたために、少しのことで疑い、そこからすべてに疑念を持つようになってしまった。言うことすべてがお金儲けのために聞こえてしまい、この宿のサービスを利用するのが嫌になってしまったのだ。

こんなものさ、ともう少し心に余裕を持てていたら、もう少し心地よくこの宿で過ごすことができたように思える。バックパッカーとしてはまだまだ未熟だなぁ、と改めて思った。
(そんなことを思えるのは、旅から帰ってきて冷静になってからで、その時はこんなこと考えられなかったが)



話しがそれてしまったが、とにかく、ゆっくり安全なサイクルリクシャーを通りで捉まえ、駅へと向った。電車の出発時刻まであと1時間半もあった。とりあえず、バイが言っていた電車が遅れているという情報を確認するため、運行表のボードの前まで行く。



運行表の前はいつでも人だかりなので、少し後ろのほうから覗き込んで自分の電車の番号を探していた。すると、「May I help you?」と声をかけられる。


いつもの客引きか何かだと思い、よく見ずに「No」とそっけなく返したが、しばらくしてその人が駅員だということがわかった。親切心から困っている外国人に声をかけてくれたおじさんに対して、ひどい態度をとってしまったが、おじさんはそんなことをとがめることもなく、もう一度「May I help you?」と問いかけてきてくれた。


その上、おじさんのひどいインド訛りの英語と、私のひどい日本語訛りの英語とで意思疎通が図れなかったため、わざわざ英語の上手な別の駅員を呼んできてくれたりもした。

このおじさんのおかげで、電車が遅れていて駅に到着するのは夜9時ごろで、そこから掃除などをするから出発はさらに2~3時間ほど遅れるということがわかった。
そして最終的な出発時間は今の時点ではわからないから、9時になったらManager Office へ行って聞くようにとのことだった。


やはりバイの言っていたことは正しかった。少なくとも3時間半の遅れだ。とにかくManager Office の場所を確認し、今後どうするかを考えることにした。
教えてもらったプラットフォームへ行くと、ちゃんとManager Office があり、それ以外にWaiting Room とレストランがあった。


Waiting Room は男女別になっていて、中にはトイレも付いていた。ベンチの数は少なかったが、夜でも安心して待ち時間を過ごせそうな場所だった。



しばらく考えた結果、ここでおとなしく待つことにした。
きっと普通ならこの時間を有効に使おうと、どこかに行く計画なんかをを練るのだろうが、私は待つ間にその場を離れるのが苦手だ。
どうしても約束の時間が気になってしまうのだ。もしかしたらもう来ているかも、とその場所の近くにいないと不安になってしまう。

つくづく損な性格だなぁと思うが、気になるのだから仕方がない。逆に、ただ待つことは大の得意だ。ちなみに言うと、ボーっとしているのはもっと得意だ。なので、その場を動かずにじっと待つことは苦ではないので問題はなかった。



ただ、さすがに3時間半もボーっとするのは大変そうだったので、ホームにあった本屋へ行く。シドニーシェルダンの本がたくさんあったので、適当な厚さのものをピックアップして買った。195ルピー、およそ400円というとても安い値段で洋書が手に入った。
(インドに来る前に飛行機を乗り換えた香港で村上春樹の本も買ったが、それは14USドルだった)


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またまた話しがそれるが、私は海外旅行に行くと必ず洋書の小説を買うことにしている。
ただ単に安く買えるからなのだが、決まって買うのはシドニーシェルダンか村上春樹だ。もちろん英語がシンプルで読みやすいからという理由のみで決めている。あとは厚さ。(あまり厚いと読む気がうせるので)
そんな私の 数少ない書庫レパートリーは右側メニューのBook Shelf からどうぞ。
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本のほかに、水とスナックも少し買った。
これで準備万端、気長に電車を待とう。


そういえば、インドに来てから日にちの感覚がなくなっていたが、今日は2008年の大晦日だ。
この遅れ具合から行くと、電車の上で迎えるつもりだった新年が、下手をするとこのバナーラスの駅のホームで迎えることになるかもしれない。


もともと家族団らんとかそういったのが苦手で、年末年始に旅に出るのはそれを逃れる良い理由だった。知らない人とワーっと騒ぐのも苦手なので、あえてこの日を移動日に選んだというのもある。


それでもやはり、駅のホームで一人電車を待ちながら正月を迎えるのかと思ったら、一瞬寂しさが心をよぎった。
できれば、2008年のうちに寝台列車に乗り込み、寝ている間に2009年になっていて欲しかった。





結論から言うと、電車は8時間近く遅れ、案の定駅のホームで年越しをする羽目になった。
しかし、シドニーシェルダンは一度も開かずに終わり、2009年の始まりを一人で迎えることもなかった。


Waiting room では、ここインドで迎える正月を人生で一番記憶に残る物にしてくれる、素敵な出会いが私を待ち構えていた。




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| - | 2009/03/20 12:30 PM |
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