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On a chair | Travelいつも座っている椅子の上に立ってみる。
少し視線が変わるだけなのに、いつもと違う世界が見える。 いったい何が見えるのか、32リットルのバックパックとともに 気ままな一人旅に出る、女36歳・Ochaの旅記録です。 THANKS FOR COMING |
アーグラー城の一画
全体的に白っぽいが、インドではいつもこんな感じで霞がかかっていた。
土ぼこりや排気ガスなどのせいだろうか。
タージマハルの定休日で観光客が少ないせいなのか、それとも自転車をこいでいる日本人が珍しいのか、道路を行きかう車、リクシャー、バイクに乗る人たちが、そこまで見るか?というぐらいにこちらを凝視してくる。声をかけてくる人も多々いた。
途中道を聞きながら、タージマハルへと近づいてきた。観光客用のらくだの馬車がたくさんいたが、やはり乗っている人は少なかった。ところどころで休みながら、ようやくタージマハルの西門と思われるところまで来たが案の定門は閉ざされ中に入ることは出来なかった。少しぐらいはタージマハルが見えるかと思ったが、塀は高くちっとも中の様子はみえなかったのですぐに諦め、ぐるっと市内を一周してホテルに戻ることにした。
タージマハルから離れると、交通量の多い大きな幹線道路以外はとても静かだった。
芝生の広場で人がのんびりとくつろいでいたり、きれいな花が咲く木があったり、それまで見てきたインドとは少し違った景色だった。
私が自転車を借りたのは、ただリクシャーとのやりとりが面倒だったというだけではない。
自分で歩いたり自転車に乗ったりしていれば、気になった小道に入ったり、立ち止まって周囲を見渡したりということが非常にしやすくなるし、地図とにらめっこしながら自分で道を見つけると、その土地はぐっと身近でリアルな物になってゆくからだ。
いくらあちこちへと旅に行っても、所詮目にすることが出来るのはその国のほんの一握りの風景だけだ。自分の国ですら、いや、自分の住む町ですら今だ目にしてない場所がたくさんあるのだから、ほんの数日、数週間他の国を旅しても見ることが出来る風景というのは針の先よりも小さいのだ。
それならば、テレビや雑誌で見られる風景以外のものを見てみたいと思ってしまう。
もちろん、世界遺産や景勝地など有名どころはやっぱり見てみたいと思うし、歩き・自転車では行動範囲が非常に限られるのでリクシャーだって活用する。実際に、金曜日でなければタージマハルを見に行っていたわけだし。だから結局はどちらのプライオリティーが高いかという話なのだが。
とにかく、そんな感じでインドの町並みを楽しみつつ、ぐるっと一周してホテルまで戻ってきた。直前でホテルが見つからず前の通りを2往復半してしまったが、それでも楽しい気分でホテルの扉を開けることが出来た。
冬のインドではあるが、お花も少し咲いていた。
タージマハルが見られなかったかわいそうなOcha のために
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