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インド−さようなら、インド
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インド最終日となるデリーの朝は、どんよりと雲に覆われていた。
北に位置するデリーの曇天の朝は息が白くなるほど寒く、この季節の朝にはめずらしくないという霧がかかっていた。


インドのホテルでは、屋上にレストランがあることが多い。
このHotel Anoop も最上階にレストランがあり、半分はベランダとなっていて中と外、両方で食事が楽しめるようになっていたのだが、中と外を仕切るものはなく外と同じ冷たい空気がレストラン全部を覆っていた。


もちろん室内側の席につき、メニューをひらく。
デリーは物価が高いのか、それまでの宿と比べて結構高めの設定だった。Curd の文字が目に入ったので、Mueils(?)というシリアルにヨーグルトをかけた物と暖かいチャイを注文した。


料理が出てきてから、この寒いのに冷たいヨーグルトはなかったな、と気づく。しかもCurdは少し凍っていてシャリシャリしている部分もあった。凍えながら食べたが、韓国の尼僧が言ったとおり、ただのヨーグルトなのだが非常においしかった。


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まだ9時前だったので、周辺を散歩してみることにした。商店街通りのようだったが、一部の飲食を販売しているところ以外は軒並み閉まっていた。しかし、店は閉まっているのだが通りを歩く人はなぜか多い。

インド人はもちろん、ヒッピー風の白人やにわかインドかぶれのアジア人などそれまでの土地ではほとんど見かけなかったような人たちが、いろいろいた。不思議な街だった。


歩いても、歩いても、似たような町並みが続くだけだったので引き返す事にすると、今度はぽつぽつと開店したお店が増えてくる。サリーや布地の店、バッグなどの服飾雑貨の店。きっとほとんど観光客向けの土産店だろう。店先を冷やかしながら歩いていると、ふとかわいい毛糸の靴下が目に付いた。


手編み風の分厚い靴下。

手にとって見ていると、2階の店内から店員が手招きしている。中も見て行けと言っているようだ。誘われるままに中に入ると、狭い店内の壁にぎっしりと毛糸の帽子や靴下がぶら下がっていた。


どれもこれもとてもかわいい。
店員はネパール人で、商品もネパールの手編みのものを仕入れているとのことだった。友人へのお土産にちょうどよさそうだったのでいくつか買うことにした。

ぼんぼん付きの帽子がかわいかったので色違いで3つ買うことにして、気に入った色のものをピックアップして横に置く。最後の一色が決まらず悩んでいるところに、大柄の白人のおじいさんが入ってきた。彼も帽子を買いに来たらしく、私がよけておいたブルーのニット帽を掴むと試着した。あっ、と思ったがスローなおじいさんのマイペースぶりに何も言えず、一番お気に入りの色を譲ってしまった。


店員はどこからかチャイを買ってきて、おじいさんと私に振舞ってくれた。インドではこんな風に、出会ったばかりの人がチャイなどをおごってくれることが多くあった。

おじいさんは椅子に座りチャイを飲み店員と世間話を始める。私のお気に入りのブルーの帽子をかぶったままで。

おもわずクスリと笑ってしまいそうな風景だった。


幸運にもその帽子は最新デザイン(!?)で入荷したばかりだったため、他にもまだ色がたくさんあった。
残念ながらブルーはなかったが、店員が出してきた箱のなかからきれいな薄いグリーンを選んだ。


その後にレフのカメラを首から提げた日本人の女の子が入ってきて、また少し立ち話をする。結構長居をしてしまったが、店員のプッシュもなく気分よく買い物ができて楽しかった。


その後は、空港までのタクシー代の現金がなくなってしまったのでATMに行ったり、宿でそのタクシーの手配をしたり、お土産をどうにかバックパックに詰めたりと帰国の準備をしただけで終わってしまい、観光には行かずじまいだった。


インド最終日は、こうやってあっけなく終わってしまった。





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空港に向うタクシーの中から、ずっとデリーの町並みを眺めた。
たくさんの車と、たくさんのインド人が右から左へと流れていった。

それは毎日変わらない風景のように思えるけど、でもやっぱり人間が成長するようにこの街も少しずつ変化しているのだろう。



1週間。

たったそれだけの滞在で私はいったい何を見て、何を知る事ができたのか。


インドを良く知る人がこの旅記録をみたら、「なんだこいつは全くインドの事をわかってないじゃないか」、と言われるかもしれない。
読んだ後にインドに行った人は、「書いてあった事と全く違うじゃないか」と言うかもしれない。

でも、それがきっとインドなんだと思う。
訪れる場所、出会った人、注目する部分。それらが違えば、まったく違った印象を受ける。




きっとまたここに来るんだろうな。
何となくそう思った。



次に来たときにはどんな印象を受けるのか。そんなことを想像していると、タクシーの運転手がこちらを向いた。


「着いたよ。」



お金はプリペイドですでに払ってあったが、もう必要なくなった細かいルピーがポケットに少し残っていたのでチップとしてドライバーに渡した。


ドライバーはニカッと笑って言う。
「Thank you. Have a nice flight.」




私は言う。
「ダンニャワード。アルビダー。」



ありがとう、インド。
さようなら、インド。




短い私のインド旅行が終わった。



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今回でひとまずインドの旅記録は終了です。
こぼれ話があと少しあるけど、それはまた今度。

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