私が好きでよくチェックしているブログがある。
旅写真家の三井さんという方のもので、「
旅空日記」と「
バタフライ・ライフ」というブログだ。
インドを中心とした旅から先日帰国し、報告会をしますとブログで告知していたので仕事を早上がりして行ってきた。ちょうど私がインドに行った時期と重なっていたので、どんな写真や話しが出るんだろうと興味があったので。
ちょっと仕事がばたばたしていたせいで30分ほど遅れて会場に入ったため、後ろの方の席でスクリーンがよく見えないという少し悲しい結果となってしまったけど、それでもブログに掲載していた写真が大きなスクリーンに映し出されると、PC上で見るのとは違う迫力があっておもしろかったです。
ブログでもたくさん写真を掲載しているんだけど、PC画面で見たときは「この写真はあまり好きじゃないな」と思っていたものが、大きなスクリーンに映し出されるととてもかっこよく見えたりして、なんだか知らなかった良さを発見できたような、そんな気分だった。(音楽やスライドショーの編集の効果もあると思うんだけど・・・)
話しのほうは、普通の人が行かないようなところに行っているだけあってとても興味深かったです。
写真は、子供か、仕事をしている人が被写体になっているものが多いんだけど、そういったその土地の人々の暮らしを実際に見た人だからこそ、という話しや感想が聞けて面白かった。
今回この講演を聞いて(見て)思ったのは、グローバル化なんて言葉が当たり前になっている今、先進国や大きな都市というのは、実はその土地の個性というものがなくなっているんじゃないかな、ということ。
働く人々の仕事、服装、道具。
子供達の遊び場、おもちゃ。
グローバル化された土地では人の肌の色が違うぐらいで、あまり大差がないように思える。
しかしスライドを眺めていると、そこに映し出されるのは鮮やかな布を身にまとった女性がレンガを運んでいたり、子供達が牛の面倒をみがてら遊んでいたり、その土地ならではの生活。
先進国と比べると暮らしは貧しいのかもしれないけど、その姿はとっても活力があり、また個性があった。語彙が貧しくてうまく言えないけど、「生きる」とか「暮らす」とか私達が複雑に考えてしまうことを、その写真に写っている人たちはすごくシンプルに、当たり前のことを当たり前にこなしているような気がした。それはきっと昔からずっと続いている事をやり、これからもやり続けるからなんだと思う。そしてそれがその土地の個性を守っていくのだと思う。
と、まあここまで書いてあれですが、実際スライドを見ているときはただ単純にわ〜、すごーい、とかっこいい写真に惚れ惚れしていただけです。
写真で生計を立てているのにもかかわらず、Webで写真も旅記録もかなり掲載しています。
アジア旅行を計画している方はぜひ渡航前にチェックしてみてください。かなり前向きな気持ちで旅立てます。注意事項ばかりが書いてあるインドのガイドブックを読んでネガティブな気持ちになっていた私は、出発直前にこの人のブログに出会い救われました。まじで!