ホーチミンに戻り、ツアーは終了した。またどこかで、なんてシンガポーリアンの女の子たちに別れを告げ歩き出す。時計は17時半をさしていた。夕飯を食べる場所を探さなければ。
少し慣れてきたので、ローカルなレストランに入ってみようと通りをうろうろするが、道ばたの屋台はまだちょっと勇気がでない。少し人通りが少なくなったころ、1軒のレストランが目についた。明らかに現地の人しかいないし、それほど混んでもいない。
ここにしようか、でも大丈夫かな。なかなか入る勇気がでない。
3往復ぐらい店の前を通り過ぎ、ようやく意を決して店に入った。
入り口に小さいキッチン(というよりは、屋台の屋根なし)があり、そこでフォーなどを作っていた。「何がありますか?」と英語で聞いてみたが、どうやら英語がわからないらしい。料理をしているお兄ちゃんも、ウェイトレスの女の子も明らかに怪訝そうな顔をしていた。
食べられれば何でもいいや、と思っていたので他のお客が食べている物を指差した。「あれと同じのをください。」なんとか通じ、テーブルにつくことができた。ここまでくれば、あとは見よう見まねで食べてお金を払えばいいだけ、と安心しかけたがテーブルに運ばれてきた料理を見て少し怖じ気づいた。
フォー(なのかどうかはよくわからないが、とにかく麺類)と一緒に出てきたお皿に、山盛りの生野菜が乗っていたからだ。
生水は飲まない事。
氷もしかり。
生野菜も要注意。
生水で洗ってあるし、寄生虫がいることも。
そんな注意事項をどこかで目にした。どう考えてもこのフォーの上にこれらの生野菜を乗っけて食べるに違いない。むしろこの野菜なしではあまりに寂しすぎる夕飯だ。しかし、私の旅は始まったばかりで、おなかを壊すならできれば旅の後半以降にしたい。
短時間でいろいろ考えたが、よく考えたら昨日すでに氷入りのジュースを飲んでいた。下るなら下れ。
そう思って野菜を全部フォーの上に乗せた。
味はまあまあだった。
生野菜のおかげでスープは生温くなってしまったが、そういうものなのかもしれない。もやしを生で食べるのも初めてだった。
8000ドンを支払い店を出た。16000ドン=1ドル、1ドルがこの時100円ちょいだったので50円ぐらいだ。
ツアーの昼食後に飲んだコーヒーが確か8000ドン、ペットボトルの水が6000ドンで、このフォーと同じぐらいの値段。
昨日の観光客向けのレストランで食べたフォーとジュースは40,000ドン。250円。
だんだんと相場がわかってきたような気がする。
とりあえず、このお店はローカル向けだという事は確かだった。
くつろぐところまでは行かなかったが、ローカルレストランに挑戦できただけで満足だった。
多少の疲労と、レストランから出た安堵感と、満足感。そして一人旅の高揚感。なんだかいろいろミックスされて自分でもよくわからない感じで歩き出した。
今日も無事終了、あとはホテルに戻って寝るだけだ。
そう思い歩いていると、声をかけられた。
振り向くと、そこにはツアーで一緒だった日本人の女の子がたっていた。
ホーチミン2日目は、まだ終わらなかった。
こんな紙パックの牛乳を売っていたので思わず購入。
どうやって飲むかわからず、結局端を切って直接飲みました。
普通の牛乳かと思ったら甘かった、、、。
さっき見たら1位でした!ビックリ!!
みなさん、応援ありがとう!!!